第16回 【米ドル建て債券ブーム】 2021年1月31日(日)

2022年1月9日金融翻訳チャレンジ

※「金融翻訳チャレンジ」メニューでは、毎週、筆者が課題文を提供。金融翻訳に挑戦してみよう!

※ 原文の内容はすべて筆者のオリジナルである。日々世界で起こる膨大な情報ソースを基にしての着想により、金融、経済、社会情勢、あるいは数値などを含め、筆者独自の言葉で創作したnon-fiction  (ノンフィクション) もあれば、fiction (フィクション) もある。

※ 翻訳の難易度を高める趣旨により意図的に日本文を長くしていることもある。

※ 筆者模範翻訳は、2021年2月7日(日)掲載予定

<課題文>

2021年が始まってから数週間で、世界中の企業や政府が米ドル建ての債券市場を急ピッチで利用しており、超低金利に乗じて、M&Aの資金調達やCovid-19危機の経済的コストをカバーしている。
市場アナリストの間では、このような債券の活況は当分続くとの見方が強い。
実のところ、企業の資金調達は、昨年の記録的な水準に比べて今年は鈍化するとの予測に反して、発行額は急増している。

<筆者の模範翻訳>

Companies and governments the world over have tapped US dollar denominated bond markets at a blistering pace in the opening weeks of 2021, seizing the opportunity of ultra-low interest rates to raise funds for M&A and cover the economic costs of the Covid-19 crisis.
There is a widely-held view among market analysts that the bumper crop of such bonds is expected to continue for the time being.
Indeed, the spike in issuance comes despite predictions that corporate fundraising would slow this year subsequent to last year’s record levels.


本稿内、筆者のオリジナル模範翻訳および金融メディア等からの用例は 金融翻訳例文集:金融翻訳チャレンジ に、さらに本ブログ内すべての筆者による模範翻訳等は、金融翻訳・全項目800例文集 に網羅している。

翻訳力ライティング力をはじめ、スピーキングなどの英語表現力も含めた総合的英語力の向上に、音読学習も取り入れながら、ぜひ活用されたい。