第20回 【インフレとは?】 2021年2月28日(日)
※「金融翻訳チャレンジ」メニューでは、毎週、筆者が課題文を提供。金融翻訳に挑戦してみよう!
※ 原文の内容はすべて筆者のオリジナルである。日々世界で起こる膨大な情報ソースを基にしての着想により、金融、経済、社会情勢、あるいは数値などを含め、筆者独自の言葉で創作したnon-fiction (ノンフィクション) もあれば、fiction (フィクション) もある。
※ 翻訳の難易度を高める趣旨により意図的に日本文を長くしていることもある。
※ 筆者模範翻訳は、2021年3月7日(日)掲載予定
<課題文>
原油価格が史上初めてマイナスとなったとき、インフレを想定する投資家はほとんどいなかった。だが、過去の金融・財政事情を調査した人たちは、 新型コロナウイルスのワクチン接種が本格化していく中、比類なき流動性の増大が好景気と物価上昇につながると見抜いていた。
最も広く認識された経済理論では、「物価水準は貨幣の需要と供給によって決まる」とされ、この理論を単純化した公式は “貨幣数量説 “と呼ばれている。この理論によれば、インフレ率は貨幣供給の増加率が実質所得の上昇率を上回る分に相当する。
<筆者の模範翻訳>
When crude oil prices sank below zero for the first time in history, there were very few investors who anticipated inflation. Yet those who examine historical data on monetary and financial conditions discerned that the unprecedented increase in liquidity would translate into the economic boom and prices rise as the rollout of COVID-19 vaccines picks up steam.
One of the most widely accepted economic theories is that the price level is determined by the demand and supply of money, with simplistic formulations of this theory being referred to as “The Quantity Theory of Money.” According to the theory, the inflation rate is commensurate with the excess of the growth rate of money supply over real incomes.
本稿内、筆者のオリジナル模範翻訳および金融メディア等からの用例は 金融翻訳例文集:金融翻訳チャレンジ に、さらに本ブログ内すべての筆者による模範翻訳等は、金融翻訳・全項目800例文集 に網羅している。
翻訳力、ライティング力をはじめ、スピーキングなどの英語表現力も含めた総合的英語力の向上に、音読学習も取り入れながら、ぜひ活用されたい。
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