金融翻訳チャレンジ

※「金融翻訳チャレンジ」メニューでは、毎週、筆者が課題文を提供。金融翻訳に挑戦してみよう!

※ 原文の内容はすべて筆者のオリジナルである。日々世界で起こる膨大な情報ソースを基にしての着想により、金融、経済、社会情勢、あるいは数値などを含め、筆者独自の言葉で創作したnon-fiction  (ノンフィクション) もあれば、fiction (フィクション) もある。

※ 翻訳の難易度を高める趣旨により意図的に日本文を長くしていることもある。

※ 筆者模範翻訳は、2021年3月28日(日)掲載予定

<課題文>

シンガポール取引所は、アジアの主要取引所として最初の特別買収目的会社(基本的に、投資家がIPOで資金を調達し、最終的に別の会社を買収することだけを目的としたペーパー・カンパニーとして設立される)を上場させる計画を検討しており、急速に成長するテック系ベンチャー企業への外国人投資急増に着目し、収益化を目指している。
テクノロジーに特化した特別買収目的会社は、特に米国で最も活況を呈する資産クラスであり、昨年、こうした白紙小切手会社の上場は、過去最高を記録した。
スポンサーらは、それらを上場することで資金を調達し、その後、M&Aの対象となる企業を探す。
この仕組みにより、未公開企業は、時間と費用のかかる新規株式公開に代わる手段で上場することが可能となる。

<筆者の模範翻訳>

Singapore Exchange (SGX) has been considering its plans to position itself as the first major bourse in Asia to list special purpose acquisition companies (SPACs), which are essentially set up as a shell company by investors with the sole purpose of raising money through an IPO to eventually acquire another company, seeking to capitalize on a remarkable surge of foreign investment in fast-growing tech start-ups.
Tech-focused SPACs is one of the hottest asset classes, in particular, in the US, where such blank cheque vehicles hit a record high last year.
SPAC sponsors raise capital by listing their SPACs and then hunting for a company to acquire or merge with.
The structure offers private companies an alternative route to going public to lengthy and/or expensive initial public offerings.


本稿内、筆者のオリジナル模範翻訳および金融メディア等からの用例は 金融翻訳例文集:金融翻訳チャレンジ に、さらに本ブログ内すべての筆者による模範翻訳等は、金融翻訳・全項目800例文集 に網羅している。

翻訳力ライティング力をはじめ、スピーキングなどの英語表現力も含めた総合的英語力の向上に、音読学習も取り入れながら、ぜひ活用されたい。