※「金融翻訳チャレンジ」メニューでは、毎週、筆者が課題文を提供。金融翻訳に挑戦してみよう!
※ 原文の内容はすべて筆者のオリジナルである。日々世界で起こる膨大な情報ソースを基にしての着想により、金融、経済、社会情勢、あるいは数値などを含め、筆者独自の言葉で創作したnon-fiction (ノンフィクション) もあれば、fiction (フィクション) もある。
※ 翻訳の難易度を高める趣旨により意図的に日本文を長くしていることもある。
※ 筆者模範翻訳は、2021年4月11日(日)掲載予定
<課題文>
国際エネルギー機関が発表した分析によると、新型コロナウイルス感染症パンデミックで打撃を受けている消費をさらに抑制するロックダウンを繰り返すことにより、2021年後半の世界の石油需要は従来の予想よりも減少する見込みだ。
昨年、20年以上ぶりの安値を記録後、原油価格は回復し、 国際的な指標であるブレント原油は、1バレル55ドルを超えて上昇した。
しかし、市場を支えるため、OPECとその同盟国(OPEC+と呼ばれる)の間で歴史的な減産合意がなされたにもかかわらず、価格は新型コロナウイルスの発生前に比べ依然として1バレルあたり15~20ドルも安い。
世界経済の早期正常化が見込めず、石油需要の改善も期待できない状況の中、価格は当面低位での推移が予想される。
<筆者の模範翻訳>
Global oil demand is expected be lower in the latter half of 2021 than previously expected, based on the analysis presented by the International Energy Agency (IEA), due to repeated lockdowns to further contain consumption hard-hit by the pandemic.
After the prices tumbling to a more than twenty-year low last year, crude prices have rebounded with Brent crude oil, the international benchmark, climbing back above $55 a barrel.
Yet the prices are still $15-$20 a barrel lower than before the Covid-19 outbreak despite a historic production cut agreement between OPEC and its allies, known as OPEC+ to help prop up the market.
With the global economy unlikely to normalize any time soon and oil demand not expected to improve, it seems highly likely that the prices will remain low for the foreseeable future.
本稿内、筆者のオリジナル模範翻訳および金融メディア等からの用例は 金融翻訳例文集:金融翻訳チャレンジ に、さらに本ブログ内すべての筆者による模範翻訳等は、 金融翻訳・全項目800例文集 に網羅している。
翻訳力、ライティング力をはじめ、スピーキングなどの英語表現力も含めた総合的英語力の向上に、音読学習も取り入れながら、ぜひ活用されたい。